自分の頭で覚える

 私は一般的に専門職に分類される仕事に就いています。専門職といっても頭の回転が速かったり、スペシャルな技術・創造性を求められているわけではなく、今年3月までの職場ではいかに標準的な回答を素早く引き出し、正確に数をこなしていくか、が求められていました。結果、知識量や経験が重要であったと感じています。
さて、私は昔からlifehackに興味がありEvernoteなどでの記憶の外部化を行ってきました。正確な知識をほぼ無尽蔵に記録することができ、しかも比較的迅速にアクセスできるため、大変訳にたつソリューションです。しかし、最近になって思うのは、自分の中に蓄えられている知識がやはり大事だ、と思うわけです。
 一旦時間をおいてもよい状況であればとても強いのは間違いないのですが、その場で対応を求められるような場合や、何より、日常会話の様なシチュエーションでは、即応性に乏しい知識の引き出しは役に立ちにくい。
 豊富な知識を持つ人との会話は受け取る情報が多く、視点も広がるため、心地よい体験です。第三者の視点からみた場合、私は自分は脳内に蓄えている知識量はあまり多いとはいえないと感じており、同僚との会話の中で焦りを覚えることも時折ですがあります。
 自分の人間としての価値を高め、侮られない様にするためにも、脳内記憶への移行を少しづつ進めていくように方向転換をせねばならない。